安全対策のうちのごく一部に過ぎないことではありますが、
それでもやはり、なかなか進まないものなのだなと感じさせられます。
日経新聞より。
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子どもの置き去りを防ぐため幼稚園などの通園バスへの取り付けが義務付けられた安全装置について、6月末時点の設置率が55.1%にとどまることが(6月)27日、こども家庭庁の調査で分かった。同庁は熱中症のリスクが高まる夏に向け、できるだけ早い設置と目視による確認の徹底を呼びかけている。
静岡県牧之原市で認定こども園のバス内に置き去りにされた園児が
熱中症で死亡する事故があったのが昨年9月。
この事故を受けまして、国は2023年4月に、通園バスを対象に
安全装置の設置を義務化し、2023年6月末までの導入を求めていました。
その結果が今回の統計ということになります。
今回の調査で少々驚いたのは地域差です。
石川県や山口県では77%に達しているのに対し、
東京都や神奈川県は45ないし50%、大阪府は36%で
滋賀県に至っては20%にとどまっています。
全国の設置率が5割にとどまった理由について、同庁は「日々使う車両に装置を取り付ける時間が限られ、設置業者との調整が難しい施設がある」(安全対策課)と説明した。製造会社によっては生産に時間がかかっているとして、速やかな供給や、納入目安を示すように協力を求めた。
今後、この装置の設置が進むことを願うと同時に、
それが仮に進んだとしても、安全対策が万全になったわけではなく、
結局のところ、それぞれの施設が人の力で安全を確保することが
何より重要なことに変わりはありません。
バスに限らず、貴校園の安全対策が十分であるかどうか、
今一度ご確認いただければと思います。
(文責:吉田)