以前、幼稚園バスへの置き去りが発生して以降、
幼稚園や保育園での保育が果たして適切なのか、
と疑問視されるニュースが多く出てきている気がします。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
こども家庭庁は(5月)12日、脅迫的な言動や配慮に欠ける対応など「不適切な保育」が2022年4~12月に保育所で914件確認されたとする実態調査をまとめた。うち90件は激しく揺さぶるなどの虐待と判断した。子どもの安全を脅かす実態が浮き彫りになった。
この調査は、全市区町村を対象とした初めての調査とのことです。
こども家庭庁の設置によって進んだことの一つ、なのでしょうか。
下の図に示されているような例が実際に起きていることが
把握されたようです。
不適切な保育は保育所で914件、認定こども園で227件、認可外保育施設で112件、地域型保育事業で63件で計1316件だった。子どもの人格を尊重しない関わりや、強要・脅迫的な言葉、罰を与えるといった事例が目立った。
すでにお気づきかもしれませんが、上記引用文をご覧いただきますと、
幼稚園が登場しません。
こども家庭庁には幼稚園が移管されていないから、なのでしょうか。
記事にも、実際には「もっと件数は多いはず」とみる専門家もいる、
と紹介されています。
やはり縦割りの弊害は大きい気がしますが…
話がそれてしまいました。すみません。
さて私学の場合、こういった事案が起きないように、
公立園以上に気を付ける必要があります。
その意味で、管理職の一挙手一投足は園のあり方を定義するものとして、
十分な配慮の上になされる必要があると感じます。
そして、万一発生してしまった場合に備える意味では、
各自治体が実施している施策も参考になるかもしれません。
この記事では、
・横浜市…「不適切保育に関する専用相談窓口」を設置
ガイドラインの内容を説明する動画研修を実施
といった例が紹介されていました。
貴校園でも再度、現状の確認と発生防止のための施策を
実施いただければと思います。
(文責:吉田)