通園バスの件、安全装置の設置が義務化されるようです。
日経新聞より。
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静岡県牧之原市の認定こども園で起きた通園バスの女児置き去り死事件を受け、国は12日、来年4月に子どもの所在確認や安全装置の設置を義務付けることなどを盛り込んだ緊急対策を取りまとめた。義務違反があれば業務停止などの処分となる可能性がある。今後、関係法令の改正を進める。
記事では、今回の緊急対策の概要をまとめてくださっています。
下の表を転載させていただきます。
目玉とも言える安全装置の設置義務化については、
2023年4月から始まり、1年の経過措置は設けられるものの、
夏場の熱中症などのリスクを踏まえ、
同年6月末までに設置するよう働きかける、と記事にあります。
義務違反があり改善がなされない場合は、
当然ながら業務停止などの処分の対象となり得ます。
現状、送迎用バスを運行する施設数は約1万800施設あり、
このうち、登園のバス乗降時、子どもの人数や名前を
「常に確認している」のは、回答を得られた施設のうち
保育所で88.1%、幼稚園で90.2%、認定こども園で88.8%だったとのこと。
また、バス通園における子どもの見落とし防止につながる研修を
園内で行っている施設は、
保育所で46.7%、幼稚園で55%、認定こども園で51.5%でした。
改めまして、基本に忠実に、安全対策を実施いただければと思います。
ちなみに、別の記事ではこのような内容も報道されています。
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政府は保育所や認定こども園が子どもの送迎で使うバスについて、安全装置の設置にかかる費用の9割程度を補助する方針だ。適用対象となるバスは数万台で、補助額の上限は1台あたり20万円前後を見込む。
このニュースで驚いたのが、補助対象となる施設です。
では幼稚園は…となると、こうなっています。
政府は幼稚園と特別支援学校についても安全装置の設置費用を一定程度、補助する予定だ。補助の割合は詰めている。
子ども家庭庁と文科省の縦割り行政が原因、なのでしょうか。
通園バスはむしろ幼稚園に多くあるような印象もあるのですが…
国の今後の適切な対応を待ちたいと思います。
(文責:吉田)