物価高の影響が大きくなっています。
日経新聞より。
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東京商工リサーチが(5月)11日発表した4月の全国企業倒産件数は、前年同月比25%増の610件だった。前年同月を上回るのは13カ月連続。とりわけ物価高を原因とする倒産が49件と、前年同月に比べ2.3倍に増えているのが目立つ。原材料価格の上昇を販売価格に転嫁できない中小企業が減らなければ、倒産件数の高止まりが長期化する可能性がある。
倒産のニュースはどうしても気分が下がってしまうのですが、
目をそらしてはならない現実です。
今回の統計を産業別にみますと、建設業が134件で65%増、
製造業が77件で26%増、運輸業が24件で9%増、などとなっています。
いずれも資材や原材料、光熱費の高騰が響いたようです。
東京商工リサーチが4月に約4400社を対象にした調査によりますと、
「調達コスト増加の影響を受けている」と回答した企業は87%で、
そのうち「上昇分を価格転嫁できていない」との回答が
実に約4割に達したそうです。
さて、このニュースを受けて、
貴校園ではどのようなことをお考えになるでしょうか。
まずひとつは、貴校園自身が上記の業種にお世話になるケースがある、
ということでしょう。
昨今は校舎をはじめとする施設設備の更新やメンテナンスが必要となり、
建設業者さんのお世話になる私学も多くあると思います。
貴校園のお取引先が苦境に立たされていないか、ということに加え、
今後お取引をされる際にはこういった状況を踏まえて
お取引に入られることが必要かもしれません。
そしてもうひとつは、貴校園に在籍する子どもたちのご家庭、家計が
どのような状況であるか、という点に配慮すべきということ。
厳しい状況の業界や会社に在籍されている保護者さんも
きっと多くいらっしゃることと思います。
授業料等のお支払いが現状どうなっているのか、
そして今後も円滑になされるかどうか、といった観点から、
ぜひとも細やかなフォローアップをいただければと思います。
(文責:吉田)