昨日に続けて教科書の話題です。
日経新聞より。
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2024年度から小学校で使われる教科書はプログラミングに関する記述が増えた。学習内容と関わりが深い算数や理科だけでなく、国語に盛り込む教科書会社もあった。プログラミング教育はデジタル人材の育成に向け、論理的な思考力を育む狙いがある。教員の指導力にはばらつきがあり、研修機会の確保が課題だ。
昨日のブログでもご紹介したとおり、
次年度から使用される教科書の検定結果が発表され、
合格した小学教科書149点のうち、6教科50点以上に
プログラミング教育に関する記述があったそうです。
これは2018年度に検定された現行教科書の2倍近くで、
2020年度からのプログラミング教育必修化が影響しているのでしょう。
プログラミング教育、といっても、
実際にプログラミングをするにとどまらず、
その目的である論理的思考を養うためのカリキュラムが
多くみられます。
ある小6国語の教科書は「プログラミング的思考」として複雑な課題を細分化して考える方法を紹介した。ごみ問題をテーマに「量が多い」「ポイ捨てをする人がいる」といった課題に分け、それぞれの解決策を探る流れを例示した。
小5国語の教科書では、雨が降りそうな日に傘の携帯を呼びかけるプログラムの構築を検討するプログラマーの文章を取り上げた。身近な課題や社会の問題をプログラミングを活用して解決していくことの意義を考える内容とした。
そして、新しい教育内容には当然、課題も出てきます。
本日の記事には次のような課題が指摘されていました。
現状の児童生徒の理解度にはばらつきがある。文科省の22年調査では、高2で最も難易度の高い「プログラムの実行結果を想定しながら修正できる」程度の力がある生徒が9.7%いた一方、ファイルに名前を付けて保存できないレベルの生徒も16.1%いた。
プログラミングの専門知識がある教員は少なく、効果的な指導方法の共有が課題だ。文科省は教員のスキル向上のため、民間企業と連携した研修や授業支援の体制整備を急ぐ。
近い将来、プログラミングは私たちの生活の基礎的事項になると思われます。
各校園での指導内容もそろそろ洗練されてきている頃でしょうか。
ぜひともよりよい教育を目指して、研究を深めていただければ幸いです。
(文責:吉田)