物価高、深刻ですね。
日経新聞より。
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印刷用紙の国内卸値が2割上がった。原燃料の価格高騰や2022年秋までの円安を背景に、製紙会社が値上げを表明。輸入紙の流通が減るなか、印刷会社は国内の安定調達を重視して受け入れた。22年の春と秋に続く値上がりで、卸値の上昇率は3回で計6割に達した。カタログなどのデジタル化が一段と進む可能性がある。
上の導入分を読むだけで気が重くなってしまいそうですが、
この1年で卸値が6割上がったというのは衝撃的です。
ボイラーに使う石炭価格の高騰、チップやパルプの価格も高止まり、
さらには2022年10月までの急激な円安と、理由に事欠かない状況ですので、
値上げやむなしといったところでしょうか。
一方で、紙の使用量は減少しています。
印刷用紙の需要はデジタル化の進行で減り続けている。コロナ禍で勢いは加速した。製紙連の予測によると、23年の印刷用紙の内需はカタログや折り込みチラシに使う塗工印刷用紙が19年比30.7%減、雑誌などに使う非塗工印刷用紙は同24.6%減る。
学校はもともと紙の使用量がとても多い場所と言えますが、
さて貴校園の近年の用紙代はどのように推移されていますでしょうか。
ICT機器の導入によって、紙を大幅に減らした私学の話を
以前伺ったことがあるのですが、学校ではもともとの紙代が高いために、
コスト削減効果は思いのほか大きくなるようです。
紙にもメリットがありますのでゼロにすべきだとは全く思いませんが、
この機会に、貴校園の用紙代がどうなっているのかを確認し、
今後どうしていくかを議論いただくのもよいでしょう。
物価高は私たちに「物の使い方」を改めて問うてくれているのかもしれませんね。
(文責:吉田)