何がその差を生んでいるのか、注意して統計を見る必要がありそうです。
日経新聞より。
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内閣府は7日、2021年度の高校生による進路選択の調査を発表した。理工系の大学に入学した女子高校生の割合は地域差があった。大学の理学部に進んだ高校生のうち女性の割合を都道府県別にみると最も高いのは岡山県の39.6%で、最も低いのは青森県の15.8%だった。
岡山と青森を比べると実に倍以上の差があるわけですね。
同じ記事の中に、工学部の進学者についても同じような記述があり、
そちらは最高が山形県の20.2%、最低が福井県の11.2%と、
こちらも倍ほどの差があります。
ただ工学部については最高でも2割ですから、
そもそもの進路選択において女性が工学部を選びにくいバイアスが
あるのではないか、という点について考えてみる必要があります。
ちなみに内閣府は、
「理工学部の女性志望者は科学館や大学のイベントなどの経験が多い」
と分析しています。
これはその学問に触れる機会が多い、
というふうに考えていいのでしょうか。
そうだとすると、地域ごとの際の原因もまた、
そのような機会の差にあるのでしょうか。
学校、特に中学高校においては、進路や進学先について
学校教員が情報を提供したり、見解を述べたりする機会が
一定程度あるものと考えられます。
理学部や工学部を女性の進学先としてフラットに認知することこそ、
格差をなくす第一歩であり本丸であるような気もするのですが
いかがでしょうか。
(文責:吉田)