私学の管理職からの提言です。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
この投稿の最初に登場するのは東京オリンピック。
今大会のコンセプトは「多様性と調和」で、男女混合の競技が増え、
LGBTQ(性的少数者)であることを明らかにした選手も
180人を超えたと紹介されています。
一方で、私たちが多様性を体験する機会が少ない、との指摘がなされています。
そしてそれは中高生にとっても…と。
残念ながら中学・高校の現実は多様性を学ぶには程遠い。生徒を学校に閉じ込め、様々な価値観に触れる機会を十分に与えられていない。生徒たちは同じ年齢の友達と話し、同じルートで通学し、同じ店で買い物をする。そんな環境で多様性が学べるわけがない。
少々自虐的な雰囲気も感じる文章ですが、
確かに学校での普段の生活だけを採り上げれば、
多様性とは逆の「同質性」が感じられる日々になってしまっている、
ということもあるのかもしれません。
だからこそ、各校園では多様性を学ぶ、あるいは感じられる機会を
いろいろとご準備なさっているのだろうと思います。
例えば海外への修学旅行や留学。
学年や校種を越えた交流。
地域イベント等での役割分担。
いろんなしくみが各校園にはあるでしょう。
しかしながら、これらの事柄は場合によって敬遠されるケースもある、
と筆者は指摘しつつ、こう述べておられます。
教師は授業の時間数を確保することや保護者からのクレームを考え、生徒を外に出すことをためらうかもしれない。しかし「生徒の能力を十分伸ばす」という原点に立ち返れば、これまでの教育から脱却しなければならない。
さて貴校園の多様性を学ぶ機会は必要十分と言えるでしょうか。
今一度目的を確認しておきたいですね。
(文責:吉田)