まずは本日、学校経営セミナー開催日となっております。
本日のテーマは法務。堅い話になりがちなところですが、
講師は例え話で分かりやすく、が身上の津田裕行先生です。
お申込みいただいた皆様、14時前にはZoomをおつなぎ下さいね。
お会いできるのを楽しみにしております。
さて本日のブログは教員指導力向上に向けた取組をご紹介。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
小中高校などの教員免許を10年ごとに更新し講習受講を義務付ける「教員免許更新制」が廃止される見通しとなった。画一的で教育現場のニーズに合わない講習内容への批判が出ていた。国主導の制度が行き詰まるなか、各自治体では実践的な研修を導入するなどして教員のスキルを高めようと模索が始まっている。
記事の冒頭は廃止が決まった教員免許更新講習のことについて書かれています。
受講の負担が大きいこと、人気講座は定員に達しやすいこと、
座学で抽象的な内容の講義が多くスキルアップにつながらないこと…
散々な内容が書かれていますが、先日のブログでも書かせていただいた通り、
その講習をどう生かすかは教員次第というところもあるのではないか、
とも思います。
ただ、教員の皆さんからの評価が低いのは事実で、
下のグラフにもあるように、「不満」「やや不満」が約6割に上っています。
一方で、教員にとって研鑽が重要であることは間違いないことであって、
現状、一部自治体において研修内容に充実に取り組んでいるとのこと。
高松市教委は今年5月から、小中学校の放課後の約30分間を使い、
授業でのデジタル機器の活用方法などを教員に教えるオンライン講習を開始。
8月までに10回開催し、約100人の教員が参加した日もあったそうで、
教委の担当者は
「多忙な教員が学ぶ機会を増やすには、
1回ごとの参加の負担を下げることも大切」と話していらっしゃいます。
研修時間を細切れにする工夫はやってみる価値がありそうです。
また、東京都新宿区教委は例年対面で実施していた7月の集合研修で、
子どもが主体的に学ぶアクティブラーニングの指導法や、
いじめ対策を学ぶオンデマンド講座の受講を選択可としたそうです。
集合研修となると4つの日程に都合を合わせなければならないものが、
オンデマンド講座なら一定期間中はいつでも受講でき、便利ですね。
さらに、岡山市教委は2020年度から、英語担当の教員が
英会話教室のイーオンの英語ネーティブの講師に授業を見てもらい、
改善点の助言をもらう研修を導入しており、
英語力を高めるレッスンは市立小中の教員230人が受講しました。
「時間がない」という理由で後回しになっている印象のある、
こういった研修や研鑽ですが、
時間がないという理由でやらないことの多くは、
時間があってもやらないことになりがちです。
時間がなくてもやりたい、やるべきだと思える研鑽のしくみを
私学でもぜひ整えていただければと思います。
(文責:吉田)