登下校時の事故や事件には各校園とも気を遣っておられることでしょう。
東京都府中市が導入する事例についてご紹介します。
日経新聞より。
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東京都府中市は9月、市立小学校の児童の登下校時などの位置情報を記録できる見守りネットワークシステムを導入する。児童が持つ端末から発信する信号を、市内に設置した基地局や、対応アプリを取り込んだ市民のスマートフォンが拾い、位置情報を記録する仕組みだ。システムを提供するotta(福岡市)と協定を結んだ。
このシステムは、児童が行方不明になるなどのトラブルが発生した場合、
保護者の同意を得たうえで、業者が位置情報の記録を警察当局に開示する、
というしくみになっています。
ottaが約1万3500人の児童のうち希望する世帯にホイッスル型の端末を無償で配布する。並行して道路沿いの店舗などに要請し、全22校の各学区ごとに、信号を拾う基地局を20台ずつ設置、整備が進んだ学区からシステムを本格運用する。
なかなか大掛かりな様子が伺えますので、
例えば私学が単独で同様のことを行うのは難しいでしょう。
そして本来であれば、地域住民の協力を得て、事件や事故を未然に防ぐのが
あるべき姿のような気もするのですが…
保護者側も、このようなサービスが当たり前になってしまい、
ますます子どもたちの日常への関心が薄れないか、
昭和生まれの私としては心配になります。
ただ、子どもたちの安全を確保することには十分留意せねばなりません。
学校の敷地内のみならず、通学路やその周辺地も含め、
どのようなリスクがあるかについては
学校として把握に努める必要があるでしょう。
周辺環境も刻々と変わっていくものです。
定期的に周辺を探索する機会を設けたいですね。
(文責:吉田)