こんな題名の記事が掲載されていました。
結論ありき、では困るのですが…
やはりそうだったか、という気持ちにさせられました。
日経新聞より。
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2020年度開始の大学入学共通テストを巡り、文部科学省の大学入試のあり方に関する検討会議は(2月)7日、2回目の会合を開き、英語民間試験の活用と記述式問題導入という入試改革の2本柱が頓挫した経緯の検証を始めた。同省は課題を解決しないまま実施に進んだ経緯を整理して提示し、委員からは「目標に縛られすぎたのでは」などと批判が相次いだ。
先日のブログでもお伝えした通り、
このたび頓挫した大学入試改革では、
当初から懸念が示されていたにもかかわらず、
それに対する対処がなされず、結果的に子どもたちが振り回されただけだった、
という情けない事態が起こってしまいました。
ある委員は「結論を決めてから実現策を考えていた。2020年度実施という目標に縛られすぎていたのではないか」と批判した。「会議が設置されていない間に民間試験活用の流れが形作られた。その間の意思決定の検証が必要では」との指摘も出た。
ゴール設定はとても大切だと思いますし、
理念を実現するための過程を後から決めていくことも十分あり得ると思います。
が、設定したゴールが本当に理想形なのかどうなのか、
という根本的な事柄についての議論が少なすぎるために、
最後まで腑に落ちないまま議論が進んでしまったような気もします。
理想形ではなく、むしろ途中経過や手段のほうに
意識が傾いていたのではないか、と。
三島良直座長(東京工業大元学長)は会議終了後、記者団の取材に「なぜ民間試験を使うという結論が出たのかモヤモヤ感があり、払拭できないと先に進めない」と述べ、検証を続ける考えを示した。
しっかり検証していただきたいですね。
そして私学においては入試のあり方を
改めて考えてみる必要があると思います。
貴校園に入学させたい生徒とは。
そしてそのような生徒かどうかをどのようにして計測するのか。
正解のない問いですが、正解を求める過程はとても重要な気がします。
(文責:吉田)