本日は大阪のニュースをお届けします。
(都構想ではありません)
朝日新聞より。
大阪)「スーパー英語教師」始動 府立高校10校で:朝日新聞デジタル
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スーパー英語教師…すごいネーミングですが、実際の名称のようですね。
大阪府下の公立高校10校でこの4月から配置されているのがこの「Super English Teacher(SET)」。
国内外の大学講師経験者等であって、TOEFLなどで英語圏の難関大学院レベルのスコアを取得している語学堪能な英語教諭10名を府教委がSETとして採用し、英語教育に力を入れる府立高校に配置したとのことです。
ちなみに年収は一般的な英語教諭より高めの約740万~約810万円に設定されているそうです。
差を嫌う学校現場において、同じ英語教師の間にも処遇の差があるということ自体が、多くの私学にとっても驚きなのではないでしょうか。
今後大阪府ではこのSETの配置校を増やすことを予定しており、来年度にはさらに7校がその対象になるようです。
教育現場における新たな試みの実現は常に大きなテーマです。
その一方で、新たな試みを「誰が」やるのか、という点に苦慮する私学もたくさんあるように感じています。
今回の公立校の例のように、新たな人材を調達することが実際のところしくみの定着を早めるケースもあると思いますが、限られた経営資源を有効活用するためには、既存の教職員が新たな役割に就くことも否定されてはなりません。
そのために必要なのは学校としてのビジョン、そしてそれを実行するためのアクションプラン、そして人材を育成するためのしくみと意識ではないでしょうか。
私学よりも潤沢な財源を背景に、公立校が様々な特色を打ち出しつつある昨今、私学は知恵と工夫でそれ以上の活動を可能にせねばなりません。
各地の私学には自校の魅力を存分に発揮していただきたいと心から願う次第です。