寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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高専初の「秋入学」、金沢の国際高専

久しぶりの秋入学の話題です。

しかも、大学ではなく高専ですね。日経新聞より。

 

www.nikkei.com

(会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

国際高等専門学校金沢市)は高専で初となる「秋入学」を導入する。2025年度から1年次の10月編入学として若干名を受け入れる。日本とは卒業時期が異なる海外の学校の卒業生などを獲得し、学生の多様性を高める。

 

高専の制度やルールについては、正直なところ私はあまりよく知らず、

今回の記事で

「現行制度では高専の入学時期は小中学校と同様に4月と決められている」

とあるのを読み、やはりそうなのか、と思ったところです。

となると、秋に学生を募集する場合、そこに定員は設定できず、

若干名を編入学させるという形にならざるを得ません。

そういう形ですので、入学者の卒業時期も9月とはできず、

4年半後の3月となってしまいます。

 

ちなみにこの国際高専金沢工業大学が設置しています。

全国に4校ある私立高専の一つ。貴重な存在ですね。

そして、このニュースを読む限り、認められていないが頑張ってみよう、

という学校法人の意志が感じられます。

 

 

ちなみに、高校や大学は現行制度においても定員を明示して受け入れ、

高校なら3年後、大学なら4年後に卒業する通常の秋入学が可能となっています。

では秋入学を、となかなかならないことは

以前のこのブログでもお伝えしたとおりで、

日本国内の社会のしくみが整わないことが大きな障壁となっています。

 

一方で、国内の少子化がどんどん進む中で、

果たしていつまでも現状の入学方法を続けていていいのか、

という点も再び論点化するのではないかとも感じます。

私学としては、既存の枠組みにこだわらず、

ゼロベースでいろいろなことを検討してみる必要があるのではないでしょうか。

今回の国際高専の例がどう推移するのか、

ぜひとも注目してみたいと思います。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp