教育移住、という言葉が一般用語になるのでしょうか。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
「自然豊かな環境でのびのび子育てしたい」「多様性を取り入れた学校に通わせたい」「生きる力を身につけられるような教育を受けさせたい」――。予測不能な社会を生き抜く子どもたちのために、教育環境を軸に住む場所を選ぶ「教育移住」が首都圏で広がりつつある。企業や自治体も大きなチャンスと様々な取り組みを仕掛けている。
この記事に登場するのは、2022年に東京都中央区から
神奈川県逗子市に移住した平田さん。
こういう話題はとかく富裕層限定と思われがちですが、
さにあらず、と記事には書かれており、
「国内留学」先がいくつか紹介されています。
一例が、都内からつくばエクスプレスに乗り換え30分ほど、
柏の葉キャンパス駅に昨年9月に開校した英名門インターナショナルスクール、
ラグビースクールジャパンです。
国内外から難関試験を突破した11~18歳の男女を対象に、
次世代のグローバル人材育成を目指す学校とのこと。
学費は年間450万~550万円と高額ですので、
やっぱり富裕層でないと難しいんじゃないの?と思いはしましたが、
都内のインターナショナルスクールからの転入希望者も多いそうです。
また、いきなり移住はハードルが高いという方向けの情報として、
最短1週間からのお試しプランがある「保育園留学」も紹介されています。
こちらは東京都青梅市が昨年10月からスタートしたものです。
スタートアップ企業のキッチハイク(東京・台東)と連携し、親と未就学児が一緒に滞在しながら子どもは市内の保育園に1週間通うことができる。米の脱穀体験や河辺の散歩などを体験し、青梅市の豊かな自然を味わいながら過ごす。
私学にとって、立地は非常に大きな経営条件のひとつです。
が、デメリットと感じている校園にとっても、
そのカリキュラムや打ち出し方によって、
利用する側からすれば魅力的にも映る可能性があります。
事実に対してどう意味付けするかについて、
今一度考えてみてもいいかもしれませんね。
そしてもうひとつ、価格設定に弱気な私学が多い、
ということも普段から感じるところです。
価格に見合った教育が提供ができるという自負をお持ちの私学は
多くあると思いますので、授業料に限らず、
種々の価格設定についてあまり弱気になりすぎず、
経営が永続できる金額を設定していただきたいと願っています。
(文責:吉田)