寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

安全対策、ハード面進まず

学校内での痛ましい事件が起こってしまいました。

すでに大きく報じられていますのでご存知の方が多いと思いますが、

念のため記事のリンクを貼っておきます。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

 

そして、この事件に絡めて、日経新聞にはこのような内容の記事も

付けられていました。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

2001年の大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件以降、文部科学省は学校の安全対策を強化してきた。09年の学校保健安全法施行で全ての学校に学校安全計画や危機管理マニュアルの策定が義務付けられたが、防犯カメラや警察との連絡システムといったハード面の整備はそれほど広がっていない。

 

文科省の2018年度調査によりますと、国公私立の小中高校などのうち、

学校安全計画は96.3%、危機管理マニュアルは97.0%が策定済となっており、

地域ボランティアによる学校内外の巡回・警備も64.0%で実施されています。

 

一方、防犯カメラ設置は58.1%、警備員の配置は9.7%と低い割合にとどまります。

警備会社との通報システムは72.8%で備えられているのに対し、

警察との連絡システムは29.8%とこれも低い割合です。

 

記事には「ハード面の整備には多額の費用がかかるため、

ソフト面に頼らざるを得ないのが実情だ」とありますが、

私自身の感覚としては、特に私学においては

防犯カメラの設置が子どもたちを常に「監視」することにつながり、

果たして教育上それでよいのか、といった観点から

設置に消極的な例も多いように感じています。

 

安全を脅かす例が起こるたび、性悪説が首をもたげることを

個人的には心配しています。

対処療法も必要だとは思いますが、今こそ、

根本的かつ社会的な解決策を考えることがより重要なのではないでしょうか。

 

貴校園ではこの事件をどのように捉えておられますか。

学校の安全について、今一度お考えいただければと思います。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp