日経新聞に先月連載された、「学びハイブリッド」という記事。
いくつかの記事の中で、学校周辺の教育産業に関するものがありました。
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「習慣化が目的なら、毎日数問の問題を宿題として送信してみてはどうですか」。愛知県内の公立高校で毎日、リクルートの担当者が学習アプリ「スタディサプリ」の使い方について教師からの相談に応じている。2020年6月、愛知県は県内の公立高校約180校にスタディサプリを導入。リクルートの約20人の担当者が1日3~4校を回り細かなニーズに対応する。
スタディサプリ、導入されている学校は少なくないでしょう。
もとは個人の自宅学習用に開発されたアプリですが、
コロナ禍の一斉休校などをきっかけに、
学校の補助教材としての導入が相次いでいるようです。
導入した高校は2021年4月時点で約2千校。
1年前の2倍超に達しているとのことです。
また、ベネッセホールディングスの通信教育「進研ゼミ小学講座」は、
コロナ禍の2020年4月、課題をタブレットで回答・提出できるサービスを開始。
今春からはAIが会員1人ひとりの学習プランを自動生成するサービスも始まり、
理解度に合わせた学習内容を個別に提供できるようになりました。
2021年4月の会員数は前年同月比3%増の136万人。
継続会員の割合が増加しているそうです。
もう1つ、登場するのは駿台予備校。
今年4月からオンラインで受講できるコースが設定され、
東京・お茶の水の校舎から、予備校のアドバイザーが
遠隔地の生徒と月に最低1回はタブレット画面を通じて面談するそうです。
スタートアップと組んだオンライン模試も含め、
駿台はデジタル化を積極的に進めている、と記事に書かれていました。
「少子化という長期トレンドのなかで、
コロナ禍は教育産業の変化を加速させている」
と、この記事は締められていました。
おそらく、学校もしかり、でしょう。
さて、今後どんな変化が起きるのか。あるいは、起こすのか。
ここが進取の精神の発揮しどころ。私学の皆さん、頑張りましょう。
(文責:吉田)