第5波の到来が懸念される昨今ですが、
学校や幼稚園で留意が必要な情報が出ています。
すでにご承知かとは思いますが念のため。
日経新聞より。
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新型コロナウイルスの「第4波」で、10代以下の子どもの感染が目立つ。従来型に比べ感染力が強い変異型に置き換わったことが背景にある。3月以降、新規感染者に占める割合は1割以上に上る。各地の学校や保育所で休校や閉鎖が相次いでおり、高齢者などと並行し、教員や保育士らのワクチン接種を優先する自治体も出てきた。
先月の記事なのですがご了承ください。
下のグラフを見ると、以前に比べ感染者の年代が若くなっていること、
特に10代はかなり増えているように見えます。
大きな要因は変異ウイルスの急速な広がりだ。感染力が従来型より3割強いとされる「英国型」は2月上旬に全国で約50人確認され、一気に拡大。国立感染症研究所によると、5月には国内で約9割が従来型から置き換わったと推定される。
10代以下の割合は、第1波(2020年春)は5%未満で、夏の第2波を含め
2020年中には1割を超えることがなかったのに対し、
今年3月以降は状況が一変し、3月4~10日に10%に到達、
5月の大型連休明けには14%まで上昇し、
その後も1割超で推移しているようです。
現在広がりが心配されているデルタ株(インド型)についても、
先月東京都内の中学校でクラスターが発生しており、
心配な状況が続いています。
沖縄県では6月4日、初めて10代の感染者が年代別で最多となり、
県内の小中高校は同月7日から順次休校となっています。
1~3歳児を含む計6人のクラスターが発生。
横浜市内の私立保育所でも6月上旬に約10人のクラスターが確認されています。
厚労省の専門家組織はこれまでの会合で、若年層の変異ウイルス感染について重症化リスクがあるとしたうえで、「長い間後遺症に悩まされ、味覚障害や脱毛、倦怠(けんたい)感が問題になっている事例もある」と指摘。政府の分科会の尾身茂会長は「専門家の間で強調しているのは、若い人たちでも変異型が感染しやすいということだ」と訴える。
貴校園でも気を遣われることが増えているのではないかと思います。
対策としてはこれまでの原則が有効とのことですので、
引き続きアルコール消毒・手洗い・うがい・飛沫防止に
最善を尽くすことが重要でしょう。
一方で、10代以下への感染リスクは以前よりも高まっていることを
しっかり認識しておくのが良さそうです。
またワクチンに関しては若年層の副反応等に懸念があるとの見方もあり、
慎重な判断が必要かもしれません。
長引くコロナ禍で現場は疲弊しておられるかもしれませんので、
経営側はその点にも配慮しながら、日常的な声掛けなど、
コミュニケーションの充実を図っていただければと思います。
(文責:吉田)