寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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大学や高専の後期授業「遠隔と対面併用」8割

大学では後期授業が始まっていますね。

遠隔授業なのか、それとも対面授業なのか。

そろそろこういう二項対立自体を止めねばならないと思うのですが…

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

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文部科学省は(9月)15日、全国の国公私立大や短大、高等専門学校が9月下旬以降に始める後期授業の形式などの調査結果を公表した。回答があった1060校のうち、授業をオンラインによる遠隔と対面を併用とするのは8割の849校だった。全面的に対面とするのは2割弱の205校にとどまり、新型コロナウイルスの感染リスクを警戒する大学などがなお多い。

 

この調査は8月25日~9月11日に実施されたもので、

前回調査が7月1日時点だったそうです。

前回調査の結果では併用が6割だったところ、今回調査では2割増となっています。

 

先日、知人の大学教授にお聞きしたところ、その大学では

少人数授業は原則対面、大教室の授業は原則オンラインになっている、

とおっしゃっていました。

ただ、通信環境の面では学生の自宅よりも大学が優れているため、

大学構内にいながらオンライン授業を受けている学生も相当数いる、

とおっしゃっていました。なるほど。

 

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その他、以下のような調査結果も出ています。

・対面の頻度が授業全体の3割未満としたのは全体の2割弱(161校)

・対面を実施するケースは、「実験・実技など」が最多(88%)、

 続いて「ゼミ」(62%)、「対面と遠隔を同時実施」(50%)

・ラウンジや図書館など学内施設が「すでに全面的に可能」が34%(359校)、

 「一部可能」は65%(696校)

 

冒頭にも書きましたが、そろそろオンラインか対面か、

というような考え方はやめて、より学習に適した方法は何か、

という観点で手段を選びたい気がします。

もちろん、感染対策は重要ですのででき得る限りの配慮は必要です。

ただ、大学生ともなれば、感染を避けて集合型の授業をすることは

きっと不可能ではないでしょう。

 

一度感染者が出てしまうとブランドへのダメージが…との心配も理解できますが、

そろそろ学生の学習効果の優先度をもう一段高めたい気もします。

大学だけでなく、小中高、さらには幼稚園も同様の悩みがあるでしょう。

貴校園はどのようにお考えになりますでしょうか。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp