寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

関西教育ICT展に参加して

先日の8月4日と5日に開催された関西教育ICT展に、参加してきました。

 

kyouikuict.jp

 

インテックス大阪に行くのは初めてだったので、周りをキョロキョロと

しながら無事到着し、いくつかブースをめぐりながら

特別セミナーを聴講しました。

 

「IT機器を使いながら、教育現場の支援をする」とは漠然と思い描いていたものの

実際展示されている機器をみたり、デモを見たりしていると

自分が中学生や高校生の頃に受けた授業とは隔世の感がありました。

 

「機械に不慣れな方には、ハードルが高いのかも?」と思いながら

ブースの展示を見ていると、

 

ある担当者の方が

「これらはあくまで授業で使うツールの1つです。このツールを

使いこなせたら、先生の一気に授業レベルが上がるものではありません。

そもそも先生の教え方が拙いなら、ツールを使っても思った効果は期待できません。」

 

と説明されていました。

これを聞いて、なるほど、その通りだと強く感じました。

 

また、この説明を裏付けるように

ある小学校の校長先生のセミナーでも

タブレットやPCを授業で使うようになっても、それを扱う先生が

わかりやすい授業をできていなければ、意味がない。」という趣旨の

お話をされていました。

 

さらに、素晴らしいと思ったのは、

この小学校では校長先生自らが毎日先生方の授業をご覧になり

必要ならば写真や動画を撮って

終礼時に共有するようにしているのです。

 

例えば、「若手の先生」と「ベテランの先生」が同じ単元を

教える場合、どれだけ伝え方や板書に差があるかを

動画を撮り、それを見比べることで若手の先生に体感してもらうのです。

 

若手の先生は普段の校務に忙殺され

なかなか授業研究まで手が回らない現状を踏まえて

校長先生が、そのツールを定期的に作ってくれているのです。

 

この取り組みは

ベテランの先生にも好影響をもたらしているそうです。

ややもすると、何年も同じ授業を繰り返しているとマンネリ化が

出てきますが、

「若手の手本となる」「自分の授業がチェックされている」との意識が

更に自身の授業のレベルアップにつながっているとのことです。

 

一気にこの学校のレベルに到達するのは難しいですが、

うまくIT機器を使う事によって

生徒だけでなく、先生にも刺激を与えることができたら

学校全体の力はアップするのではないでしょうか。

 

この関西教育ICT展は、来年も同じ時期に開催されるので

もし、今回都合が合わなかったという方は

来年ぜひとも足を運んでみてください。

いろんな気づきがあると思いますよ。

 

 

(文責:竹内)