将来を見通すときに、最も重要な指標は「人口」ではないでしょうか。
日本国内はもちろん、世界の人口動態についてもある程度想定しながら、
学校経営を組み立てることが大切です。
では皆様、こんな見通しはすでにご存じでしょうか。
日経新聞より。
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国連の最新の予測によると、地域別で人口増のペースが最大なのが、サハラ砂漠以南のサブサハラアフリカだ。他地域に比べ高い出生率を保ち、2019年時点の10億6600万人から50年には21億1800万人に倍増する。2100年には約38億人と世界の人口の3割強を占める見通しだ。
ここから30年で人口が「倍増」する地域。想像できますでしょうか。
上のグラフを見ても歴然ですが、アフリカの当該地域は
他地域での人口変動とは全く異なる動きをすることが推測されています。
ちなみにアジアの人口は、逆にあと30年で頭打ちになります。
現在はインド、中国など、アジア各国が世界有数の多人口地域なのですが、
そんな人口地図はあっという間に塗り替わっていくのです。
先日、テレビで「恐竜」を特集していたのですが、
恐竜の研究がここ数年で大きく進展し、
これまで常識と思われていたことがそうではないことが
次々に分かってきている、という内容を報じていました。
常識が覆っていくというのは、それほど珍しいことではなさそうです。
学校教育を受けてから時間が経った私たちには、
自分たちにとっての常識を当然のことだと思ってしまいがちですが、
未来の世界ではその常識がむしろ非常識になることは
よくあることなのだ、と思わされます。
恐竜しかり、人口動態しかり、そして学校経営もしかり、でしょう。
先入観をすべて捨て去ることは難しいかもしれませんが、
自分の価値観にはバイアスがかかっているという意識だけは忘れずに、
素直な気持ちで将来を見据え、
来るべき将来のために必要なことをゼロベースで考えていきたいですね。
人口はそのための貴重な基礎資料になることでしょう。
(文責:吉田)