日本では若年層の人口減が急速に進んでいますが、
人口全体、さらには世界の人口も…という統計が公表されました。
日経新聞より。
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国連は11日公表した2024年版の「世界人口推計」で、世界の人口が2080年代に約103億人のピークに達した後、減少に転じるとの見通しを示した。新興国でも経済発展に伴って出生率の低下が見込まれ、人口の推移は10年前の推計を大きく下回る。70年代後半には高齢者の人口が子供を上回る見通しで、世界経済は高齢化という重い課題と向き合うことになる。
上記「世界人口推計」によれば、2024年の世界の人口は82億人となっています。
2022年に初めて80億人を突破し、今後60年増加を続けるとの見通しですが、
2080年代半ばをピークに減少に転じるとのことです。
国連は2年ごとに人口推計を公表していますが、
10年前の推計では、21世紀中に世界の人口が減少する確率は
30%程度と見積もられていました。
これが今回の推計では8割の確率で人口減少が起こる、としています。
2100年時点の人口も、10年前の推計より6%(7億人)少なくなる、
といいますから、結構大きな変化だと感じます。
上の図を見ても、人口の増減は国や地域によって差があることが分かりますが、
日本や中国、ドイツなど63の国と地域はすでに人口のピークを迎え、
世界の4人に1人が、人口が減少していく国に住んでいる計算になる、
とこの記事は伝えています。
足元で2.25と、1990年の3.31からおよそ1人分減少しています。
2040年代には人口を長期的に維持するのに必要な
「人口置換水準」の2.1を下回る見通しともなっています。
一方で、高齢化は加速を続け、2070年代後半には
65歳以上の高齢者の人口が18歳未満の子供の人口を上回る見通しです。
そしてこの国の人口も大幅に減る見通しです。
別の記事が日経新聞に挙がっていました。
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国連の2024年版の「世界人口推計」は日本の人口について、2100年に7700万人となり、24年に比べ5000万人近く減ると見積もった。24年の日本の人口は1億2400万人で世界12位の水準にある。2100年には32位まで下がる見通しだ。
ただ、上記はあくまでも国連の推計によるもの。
国立社会保障・人口問題研究所が2023年に公表した推計では、
日本の人口は2100年には6,300万人に減ると予測されています。
国連推計よりも1,400万人小さい数値です。
世界的に人口が縮んでいく見通しの中、
私学経営の肝とも言えるべき規模設定はシビアにならざるを得ないでしょう。
貴校園の永続のため、中長期の厳格な計画策定をぜひ。
(文責:吉田)