人口減少、という言葉はよく耳にしますが、
「人類」減少というタイトルに目を奪われました。
日経新聞より。
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本格的な人類減少の時代が迫ってきた。産業革命以来となる爆発的な人口の膨張は終わり、減少に転じるという予測がワシントン大などから出された。人口の伸びの鈍化は経済の低成長につながり、世界の勢力図を塗り替える。年金や公的保険などの社会保障、労働力を支える移民など、様々な変化を社会に与える可能性もある。
このブログをお読みの皆さんは、世界的な人口減少について
お考えになったことはありますでしょうか。
私自身、世界の人口は増え続けていて、今後も増え続けるような
勝手な印象を持っていたのですが、実際はそうではないようです。
国連の中位推計シナリオによりますと、
世界人口のピークは2100年ごろとされているようなのですが、
ワシントン大学の予測では2064年の97億人がピークになるとのこと。
記事にはその根拠が以下のように書かれています。
女性の社会進出の拡大と都市化の進展が、出生率の低下を加速させる。途上国でも女性に教育が浸透し社会での活躍が広がる。晩婚・未婚化が進むほか、育児の分担が男女で進まなければ出産の機会は減る。
農村では若者は貴重な労働力となるが、都市では若い労働力はそれほど必要とされない。むしろ、教育などにかかる費用はかさむ。
そして、日本の人口もまさにそうであるように、
世界の人口も少子化と高齢化が進むこととなり、
15~64歳の働き手の数、いわゆる生産年齢人口が急減する、
というシナリオが想定されているようです。
ちなみに、この記事に付いていた以下のグラフを見て、
人口が急増してきたのはつい最近のことなのだと自覚しました。
「30万年とされる人類史にとって、「人口爆発」は夏の夜の花火のような
刹那的な現象として終わるかもしれない」
と、この記事は締められています。
本当にそうなるかもしれませんね。
このような履歴と将来予測を見るにつけ、
私学の規模設定はやはり、各校園の建学の精神や教育理念を実現できるものを
積極的に定義すべきだと強く感じます。
環境変化を織り込みながら、貴校園の望ましい規模設定について、
今一度お考えいただければ幸いです。
(文責:吉田)