倒産が増えています。日経新聞より。
東京商工リサーチが(2月)8日発表した1月の企業倒産(負債額1000万円以上)は701件と前年同月比23%増えた。増加は22カ月連続。1月としては2020年以来4年ぶりに700件台となった。負債総額1億円未満の倒産が全体の7割超を占めた。経営体力に乏しい小規模企業の経営が行き詰まるケースが増えている。
負債総額別でみた場合、1,000万円以上5,000万円未満が406件、
5,000万円以上1億円未満が116件、1億円以上が179件だったそうです。
飲食業や宿泊業を含むサービス業の倒産が32%増の241件と、
産業別では最多となっています。
先日のブログでもお伝えしましたが、
倒産の大きな要因として「人手不足」が挙げられるようになっているのが
昨今の特徴と言えそうです。
これは学校現場においても十分に留意すべき事項だと感じます。
一方で、私学に通う子どもたちの中には、
小規模企業の経営者家庭の子というケースも相当数あるだろうと思います。
サラリーマンの場合は、万一失業しても、転職によって、
あるいは失業保険等によって収入を得ることも可能ですし、
ましてや失業によって財産が失われるということはないですが、
企業経営者が倒産に直面すれば、収入が途絶えるだけでなく、
さらなる支出が襲い掛かってくることが多く、
家計が一気に困窮してしまうこともあり得ます。
各校園におかれましては、子どもたちの様子にも留意しつつ、
ご家庭の状況、特に自営業者の事業や家計の状況についても
気に留めておく必要があるかもしれません。
授業料等の未収については、金額が大きくなる前の対応が不可欠でしょう。
(文責:吉田)