先週末はブログでも最低賃金のことを採り上げ、
また1,000円超で方針が決着したというニュースも流れていました。
そんな話題に続けてお届けするのはやや皮肉ですが。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
日本の最低賃金はこの10年間で大きく上がったものの、
それにつれて労働時間が減少傾向にある、という結果が
この記事で明らかになっています。
下のグラフでも確かにそのような傾向が見てとれますね。
最低賃金が上がれば労働時間を減らしても同じ年収を得ることができる。月収8万8000円(年収換算106万円程度)以上になれば社会保険料の負担が生じる「年収の壁」があるため、これを意識して労働時間を減らす人が多いとされる。
過去25年間でパートタイム労働者の時給は30%近く上昇、
ところが年収の伸びは5%程度にとどまり、
この間に労働時間は20%近く減った、ということです。
おそらく貴校園でも、時給職員さんの中に
年収の壁を強く意識される方はいらっしゃることでしょう。
103万円、130万円といった数字はこういったケースで
よく持ち出される数値ですよね。
上限が決まっている中で単価が上がれば、
時間を減らすのはある意味自然な結論ではあります。
今後、世間の給与制度や税制、社会保険制度がどうなっていくか、
に大きく依存するこの働き控えの問題。
貴校園だけでできることは限られているかもしれませんが、
全ての教職員さんにお力を発揮していただくために、
どう言った方法が適しているかを考えるいいチャンス、
と言えなくはありません。
これを機に、より付加価値の高い業務へと改善を図り、
労働時間が短くても問題ない、という職場を作っていくことも
重要な気がいたします。
(文責:吉田)