学校関係者各位はすでにお気づきのことかもしれませんが、
実際に教鞭をとっておられる方からのご投稿をひとつ、
紹介させていただきます。日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
筆者は東京都内の私立大学で、オンデマンド型の大人数講義と、
同時双方向型の少人数ゼミを担当している講師でいらっしゃいます。
オンライン授業の利点についてこんなふうにおっしゃっています。
大きなメリットとして、学生からの質問やコメントが増えたことが挙げられる。教員に要望があればメールで伝えなくてはならないので、学生の文章力は向上する。多少ぞんざいな書き方のメールもあるが、疑問点を明確に伝えてもらえるようになったのはありがたい。メールには宛名やあいさつ文を書くなど、基本的なビジネスマナーも授業中に伝えることができるようになった。また同時双方向型のゼミではグループワークなどで発言しないと課題を進められないため、学生がより積極的に参加するようになった。
書き言葉に関して訓練されるのは確かにそうかもしれませんね。
特に大学では、とことん受け身の学生もいるでしょうから、
何かしら自ら働きかける必要があるという仕掛けをしやすい
オンライン授業には大きな効果があるかもしれません。
そして、試験による「結果」だけでなく、学習の「過程」が見え、
それを残せるというメリットについても書かれていました。
オンライン授業はインターネット経由で問題を出題し、解答させるなどの形で予習を課すこともできる。これまで「教科書の該当箇所を授業までに読んでおくように」といった曖昧な予習だったのが、記録として残るものとなった。
(中略)
オンライン授業はアクセスログも残っているので、まじめに取り組んでいることも、サボっていることも「見える化」される。これまでぼんやりとしていた学生の「やる気」がリアルに見えるようになったのは大きな利点である。
オンライン授業を実施する側の先生方にとっては、
おそらくリアルの授業以上に時間と労力がかかるところもあるでしょう。
ただ、オンラインだからこその良さも、
すでにご体感されていることとも思います。
コロナ禍が去った暁には、リアルとオンライン、遠隔の
いいトコどりができる、そんな学習環境が生まれるといいですね。
(文責:吉田)