思い込みは危険であることを再確認したいですね。
日経新聞より。
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経済協力開発機構(OECD)は(9月)16日、2019年に大学などの高等教育機関に入学した学生のうち、STEM(科学・技術・工学・数学)分野に占める女性の割合を加盟国別にまとめて公表した。日本は加盟国中で最低の割合で、女性の理工系人材の育成が遅れている実態が改めて浮き彫りになった。
OECDでは、STEMを「自然科学」「情報」「工学」の3分野に分けたうえで
各国を比較しているのですが、加盟国の平均はそれぞれ52%、20%、26%。
これに対し日本は、自然科学が27%、工学が16%と、2つの分野で
比較可能な36カ国中最低だったとのことです。
ちなみに、もうひとつの情報分野については
「特化したデータはない」とされてしまいました。
ちなみに、女性の割合を専攻分野ごとにみた場合、
自然科学分野では最も高いスロバキアが65%。
実に2/3が女性ということですね。
そして工学分野のトップはアイスランドで39%。
日本の2倍以上です。
仮に大昔は男性が多かった分野だったとしても、
それが今も今後も同じ、というのはあまりに寂しいものです。
そのような中、こんな記事もありました。
朝日新聞より。
女子大初となる工学部の来春の新設に向け、国立大学法人の奈良女子大学(奈良女、奈良市)が準備を進めている。男性が工学分野でも多数を占めるなか、見落とされている社会の様々な課題を探し、解決する「工学系女子」の育成をめざす。掲げるキャッチフレーズは「私、工学 世界は変わる。」。
社会の課題は幅広くなっています。
当然、学問や研究の幅も広がっているでしょう。
いろんな視点で課題解決を図るべく、
いろんな方々の知恵が寄せられる学問であればと願っております。
(文責:吉田)