デジタル教科書の利用拡大に向けて、まず出たのがこのニュースです。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
政府の経済財政諮問会議の民間議員は(10月)23日の会合で、デジタル教科書の普及に向けた利用規制の緩和を提言する。現行制度で「各教科の授業時数の2分の1未満」とする使用時間制限などを対象に挙げる。
このニュースが出た時点では詳細が分かりにくかったのですが、
日経新聞は翌日付の朝刊で以下の記事を出しておられます。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
文科省の調査によりますと、今年3月時点で
デジタル教科書を使う小中高校などはたったの8.2%。
一方で、2021年度の教科書のうち95%はデジタルでも発行予定とのことです。
デジタル教科書は2018年の学校教育法改正を経て、
2019年度から紙との併用が認められるようになったものの、
先ほどの記事にあった通り、各教科の授業時数の半分まで、
といった規制もあり、なかなか進んでいないのが現実です。
文科省がまとめた現行の活用指針は、目の疲れなど健康面に配慮し、各教科の授業時間数の2分の1未満としている。併せて画面と目を30センチ以上離すことや、健康診断で心身への疲れを確認するよう求めた。小学校低学年など視力が発達する段階での使用には一定の配慮が必要とする専門家の意見を反映させた。
確かに目への影響はあるかもしれませんね。
ということもあってか、現状において文科大臣は
「紙には紙の良さがあり、現場の意見を聞く必要がある」
と、全てをデジタルに置き換えることには慎重な考えを示しているようです。
さて貴校園ではデジタル教科書をどんなふうに捉えておられますでしょうか。
紙の教科書で育った世代が教える側に回っているのが現状ですので、
導入には消極的な意見も多いのかもしれません。
ただ、時代は進んでいます。
よりよい教育環境を実現するため、子どもたちの立場に立った
議論が進むことを願っています。
なお、粗いのですが工程表も記事に示されていましたので、
下に転載させていただきます。
こちらを頭に入れたうえで、準備を進めていきたいですね。
(文責:吉田)