少しずつではありますが、カリキュラムの組立が
柔軟になってきている気がします。
日経新聞より。
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文部科学省は(6月)28日、小中学校の教科ごとの授業コマ数の配分を、各校の判断で一部組み替えられる制度を2022年度から導入する方針を明らかにした。任意の教科のコマ数を減らし、特定のテーマを深掘りする探究型の学習に充てられるようにする。
新制度を利用できるのは一定の条件を満たした「授業時数特例校」に限られ、
2021年8月から学校の申請を受け付け、特例校を認定するとのことです。
イメージは下の図の通り。
全体の授業コマ数は維持したうえで、任意の教科のコマ数を最大1割減らし、
その分を別の教科に上乗せするもので、記事に登場する例では、
社会と家庭を増やして消費者教育をしたり、
理科と社会を増やして環境教育をしたり、
といったことが想定されています。
ちなみに、コマ数を削減する教科では、
ICT活用で授業を合理化して時間を捻出するなど、
学習指導要領の内容の指導に影響が出ないように、とのこと。
コマ数がもともと少ない教科は削減が認められないようです。
この新しい制度を見て真っ先に思ったのは、
増やしたコマで入試対策的な講座を始められるケースがあるのでは?
という点ですが、それを防ぐため、
編成したカリキュラムは保護者や地域に説明したうえで
ホームページ上で公表するよう求め、かつ、
運用の実態を把握する調査も実施するそうです。
さて実態はどうなるでしょうか。
そして、貴校園でも活用の余地を検討してみてはいかがでしょうか。
(文責:吉田)