国際バカロレア、広がっていくのでしょうか。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
加藤勝信官房長官は(6月)29日の記者会見で、全世界共通の大学入学資格につながる教育プログラム「国際バカロレア(IB)」の認定校を増やす意向を示した。「2022年度までに200校以上という目標達成に向けて引き続き取り組んでいく」と表明した。
私学関係者の皆様には、IBはすでに知られた存在かもしれませんね。
年齢幅に応じて準備されている3つのプログラムがあり、
16~19歳向けのDP(Diploma Programme)を2年間履修し、
試験に合格すると全世界で通用する大学入学資格が得られます。
下の図が流れを分かりやすくまとめてくれていますのでご確認ください。
上記の資格を取るにはIBの審査に合格した「認定校」で学ぶ必要がありますが、
日本では2021年3月時点で申請中の「候補校」と認定校をあわせ、
167校存在しているとのことですが、
政府が掲げていた「2018年度までに200校」は未達となり、
この目標年度を2022年度に変更して取り組んでいく、
というのが冒頭の官房長官発言ということになります。
政府はこれまでDPの一部科目の履修や試験を日本語で受けられるように改善した。日本の小中学校で学んだ児童・生徒でも資格を取得しやすくする取り組みを進めてきた。
目標の達成が遅れたのは、学校側が資金や人材を確保することが難しいからだ。
認定校になるには2~3年必要で、認定後は最低でも年200万~300万円の費用がかかる。カリキュラムを教える教員も不足している。
私自身、IB認定校を目指す私学の方と以前お話させていただいた際、
上記「資金」「人材」の課題が深刻であるとお聞きしました。
今後、IB認定校はどう推移していくのでしょうか。
そして貴校園でのご検討はいかがでしょうか。
この機会に一度考えてみるのもいいかもしれませんね。
(文責:吉田)