新・大学入試、迷走している?のでしょうか。
少し前になりますが、衝撃的なニュースが流れてきました。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
大学入試センター試験の後継となる大学入学共通テストに採用される英語の民間試験で、認定された7団体8種類の試験のひとつである英語能力テスト「TOEIC」が2日、参加を取りやめると発表した。受験から成績提供までの日程など、参加を決めた時点ではセンター側から示されていなかった要望に対応できないと判断した。民間試験活用に向けた拙速な進め方が露呈した形だ。
各校園で当然検討されていたであろう、TOEICの活用。
何しろ、英語の実力試しとしてTOEICの存在感は、
今や非常に大きなものになっているというのが偽らざる感想です。
それがこのたび、大学入試の選択肢から外れる、という事態に。
理由は「スケジュール」にあったようです。
2018年3月に共通テストへの参加が認定された時点では、民間試験の初回の受験期間は20年4~12月と示されたが、受験後の成績提供に至るスケジュールなどは未定だった。
18年12月に総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜など大学受験の種別に合わせ、段階的に成績を提供する方針が示された。一部の学生には早めに成績を提供しなくてはならず、TOEICのシステムでは困難だった。試験日程が他国と共通で、同協会の一存では決められないことも足かせとなったという。
TOEICは共通テストに参加する8試験の中で唯一、「聞く・読む」(L&R)と「話す・書く」(S&W)の試験を別々に実施している。2つの試験は申し込みも別で、試験日や結果提供の時期も異なる。
記事でも指摘がある通り、具体的な流れや日程が明らかになる前に
共通テストへの参加に手を挙げねばならなかったという、
その根本のスケジューリングにも無理があったように思います。
今後、受験生の皆さんにその影響が及ばないように、
うまくリカバリーしていただきたいと願うばかりです。
さて貴校園では新入試・新カリキュラムに向けた準備は進んでおられますか。
情報が不十分な中で準備を進めることは大変なことですが、
ここでもやはり重要なのが「スケジューリング」でしょう。
貴校園のゴール設定、そしてそれに至る活動計画を明確にしながら、
教育活動全体の再構築を進めていただければと思います。
(文責:吉田)