まずは夏季休暇のお知らせを。
弊社は明日8月11日(金)~16日(水)まで休暇とさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて先日の日経新聞に、面白い表題の記事が掲載されていました。
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新しすぎる学校…?
この記事では、既存の枠組みにとらわれない、
独自性の高い学校を指しているようです。
記事に登場する学校は、
①事前サマースクールで3歳~小4生に「○○すぎる○○」というテーマでの探究課題を与えた幼小中一貫校「軽井沢風越学園」(2020年開学予定)
②異年齢で学級編成する「イエナプラン教育」を導入する日本初の私立小学校(2019年開校予定)
③豊かな自然環境を生かして保育や教育に取り組む保育所や幼稚園を県が認定する「信州やまほいく」
④国際バカロレア資格にも対応する、瀬戸内海の島の全寮制・中高一貫校「グローバルリーダー育成校」(仮称)(2019年開校予定)
の4つ。
うち前三者はいずれも長野県、最後が広島県の事例です。
この記事は、単に新たな枠組みを推奨する、あるいは紹介するという
意図ではないようです。
記事の最後に、上記①の設立当事者の言葉として、
こんなことが書かれています。
「地方の学校が魅力的になることこそ重要。充実して楽しい子ども時代をすごせれば、地元への思い入れがある大人が増える」
先日の弊社主催セミナーでも統計資料をご紹介しましたが、
人口減の日本社会においては、まんべんなく人口が減っているわけではなく、
「偏在が極端になってきている」
のが現実です。
大阪圏でも子育て世帯の人口減が発生していますが、
減少した世帯の行く先は東京圏、ということを統計は示してくれています。
東京の魅力は維持、発展させつつ、一方で地方の魅力を高め、
人口流出を防ぎ、できれば流入者を増やしたい…
それが当該地域の皆様の想い、かもしれません。
都会からのIターン組に人気を博す土地になっている、
ということを聞いたことがあります。
これらの実例を見て思うのは、
好循環の中心に「教育機関」の存在がある、ということです。
子どもたちが豊かに育つ場、それが魅力的な土地なのではないか、と。
突飛な取組は実施した瞬間、目立ちはしますが、
それこそが求められているわけではないでしょう。
地域に根差した、継続可能な取組こそが、その地域、
そして学校自身を活性化してくれるのではないでしょうか。
学校が生きるのは、立地する地域とともに、であるはずです。
(文責:吉田)