近年、ワークライフバランスの重要性については
皆さんよく耳にされていることと思います。
また、ワークライフバランスの実現に向け、企業や団体では
様々な取り組みが行われており、それぞれの事例がメディア等で
取り上げられることもあります。
そもそも、ワークライフバランスとは何かと言いますと、
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、
仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、
子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が
選択・実現できる社会」
と内閣府の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」に
定義されています。
仕事と生活の調和とは(定義) | ワーク・ライフ・バランス| 内閣府男女共同参画局
豊かな人生を歩むためには、仕事以外にも行うべきことは沢山あり、
そのバランスを上手にとることが極めて重要であることは
間違いのないことだと思います。
では、実際はどうなのでしょうか。
20代から50代の男女720名を対象としたワークライフバランスに
関する調査の記事がありましたのでご紹介します。
まず、ワークライフバランスを実現するために必要な働き方の変革
として上位に挙げられていることは
① 無駄な業務や会議の削減 46.4%
② 業務時間の短縮 35.1%
となっています。
次に、理想のワークライフバランスを阻害する要因として
上位に挙げられていることは
① 無駄な業務の発生 45.0%
② 変化に対して保守的 26.3%
となっています。
無駄と感じる業務や会議を削減し、業務時間の短縮を図りたいと
考えてはいるものの、実際には何らかの理由で無駄な業務を削減
できないことによって、ワークライフバランスを実現できていない
といった構図のようです。
また、無駄な業務を削減できない要因として、組織または人が保守的で
変化を受け入れることに抵抗を示していることも考えられます。
この調査結果の裏には、個人の力で阻害要因を取り除くことの難しさが
見えるような気がします。
さらに、離職理由に関する調査結果の記事もありましたので
併せてご紹介します。
離職理由のトップは
・労働時間(残業)に不満(男性38% 女性41%)
となっています。
長時間労働が発生する原因としては、人手不足や業務量の過多など、
様々なことが考えられますが、無駄な業務が長時間労働を助長し、
結果的に離職に繋がっているとすると大変残念なことです。
以前、当ブログで未来工業という企業の業務改善方法をご紹介しましたが、
個人だけではなく、組織全体として業務の目的を常に認識し、
最良の手段を考えながら業務にあたり、
少しづつでも業務の効率を高めていくことが
ワークライフバランスを実現するためには不可欠なことと言えそうです。
(文責:木村)