以前もこのブログでお伝えした週休3日制。
少しずつ広がってきているというニュースを見かけました。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
パナソニックが希望者を対象に週休3日を導入する方針を表明した。これまでワークライフバランスの改善が主目的だった週休3日だが、リスキリング(学び直し)や採用強化のために取り入れる企業も増えている。一層の普及に向けては働き方の見直しで生産性を向上し、給与水準を維持できるかがカギとなる。
以前ご紹介した時にはまだかなりの少数派だった印象のある週休3日制。
今回はパナソニックの名前が挙がっています。
「従業員のウェルビーイング(幸福感)を担保する」と、
今月6日の投資家向け説明会でパナソニック社長がその狙いを説明した、
と記事にはあります。ただし、検討はこれから、とのこと。
ちなみに、本制度関連で名前の挙がっている大企業は
以下の表の通りとなっています。もちろん他にもあるとは思いますが。
厚生労働省の2020年の調査によりますと、国内で
「完全週休2日制より休日日数が実質的に多い制度」
を導入している企業は8%となっています。
この数字からはまだまだ少ないという印象がぬぐえません。
今回の記事でも、
・勤務日の減少に比例して賃金も減る仕組み
・自分だけが休むことで、同僚など周囲の業務負担が高まることへの懸念
といったことが課題で、導入企業が限られているとの説明があります。
さて、貴校園では週休3日制をどのように考えられますか。
週に2日休むことすら難しい業務量なのに…
担任は平日休めないから…
教員希望者が少なくなる中で人の確保が厳しいのでは…
など、できない理由はいくつも浮かびそうですが、
現実、民間企業ではこのような動きが出てきつつある、
ということは念頭に置いておきたいですね。
ちなみに、記事にはこんなことも書かれています。
近年、目的は多様化してきた。22年4月に選択式週休3日を導入する塩野義製薬の狙いは学びの時間の確保だ。ヘルスケアサービスなど新規事業の育成に力を入れるなか、働き手が新たなスキルを習得しやすくする。21年4月、週休3日を取り入れたシステム開発のエンカレッジ・テクノロジは人材獲得の切り札に位置づける。「若年層は余暇の充実を重視する傾向が強く、採用に有利に働く」(同社)
週休3日のメリットは多い。英レディング大学の19年の調査では週休3日を導入した英企業の6割超が生産性が改善したと答えた。19年に週休3日を試験運用した日本マイクロソフトでは9割の従業員が週休3日を「評価」し、電力消費の削減効果なども見られた。
生産性を高めるためには、しっかり休むことも必要。
改めて留意したい着眼点であると感じました。
(文責:吉田)