1週間前の記事なのですが、興味をひかれたのでご紹介します。
リセマムより。
記事によれば、これは株式会社アイ・ティ・アールが3月10日に発表した「タブレット端末の活用意欲に関する調査結果」から明らかになったもの、とのこと。
タブレット端末を教育現場に導入することについて、「賛成」37.9%と「どちらかと言えば賛成」48.5%を合わせた、現役教員の実に86.4%がタブレット端末の教育現場導入に前向きである、との結論が得られたと報じられています。
タブレット端末の導入によるメリットとして、
「画像や動画、音声などのリッチコンテンツによって理解が深まる」(68.5%)
「学びへの意欲が高まる」(48.8%)
「インターネットの情報を活用して、探究型の学習ができる」(37.9%)
といったことが挙げられており、なるほど、と。
そして、教師や管理者にとって、タブレット端末を導入・活用するうえでの課題としては「紛失・盗難防止などの端末管理」(51.2%)
「教材コンテンツの作成・配布」(41.2%)
「教員・講師のデジタル環境への対応」(39.1%)
という項目が上位に挙がったようです。
ちなみに、同社が公表しているホワイトペーパー(報告書)では、タブレット端末選定の留意点として
・搭載OSを含むプラットフォームの総合力を評価すること
・OSベンダーが提供するクラウドサービスの特性にも注意を払うこと
・コスト比較は、本体価格だけでなく、追加で必要となるセキュリティツール、管理ツール、導入・カスタマイズ費用などを含めて実施すること
・学習教材として利用することを想定すれば、最低でも3年間のサポート期間が保証されている端末を選定すること
の4点を挙げており、教育現場でも参考にできそうです。
以上の記事の内容をざっと読んでみて、私は、電子黒板のときよりも現場はかなり積極的なんだな、という印象を受けました。
でも、本当なのかな、とも思ったので、今回の調査概要を改めて原典で確認してみたところ、ああなるほど、と思う事実が判明。
まず、この調査の対象には、
「全国の小学校、中学校、高校に勤務する教師で、教育機関でのタブレット端末導入に対して関心を持つ個人」
と書かれていました。
もともと導入に関心のある教員を対象に調査しているんですね。
ですから、導入に積極的な回答が多いのは当然とも言えます。
さらに、このアンケートの調査方法は、「外部パネルを利用したWebアンケート」。
webへの抵抗が少ない方向けの調査方法になっています。
これも結果を後押ししている可能性を感じます。
というわけで、調査結果には少しバイアスがかかっていることを認識しつつも、教育現場へのタブレット導入は進んでいく方向にあるものと考えられます。
環境整備の整備とともに教育技術の進歩、さらに学校がこの施策に一体となって取り組めるか、といったところがポイントになるのではないでしょうか。
御校ではタブレット端末の導入、どうされますか?
(文責:吉田)