貴校園にもきっといらっしゃるでしょう、学校医。
各企業にも産業医が選任されていますが、
少し様子が変わってきているようです。
日経新聞より。
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産業医の役割を強化する働き方改革関連法が昨春に施行し、産業医を再選任する企業が相次いでいる。ストレスチェック後の面接指導や職場巡視などの役割を果たせない「腰かけ産業医」が少なくないためだ。産業医の紹介会社には再選任の依頼が急増している。専門家は「アルバイト感覚で十分な知見がないまま産業医をしている医師は多い」と指摘する。
上記引用部分で最近の動きについてはご理解いただけると思います。
産業医の役割が大きくなっている、ということですよね。
学校でもストレスチェックの導入によって、それまでとは比較にならないくらい、
学校医との連携が必要になったという声も耳にしたことがあります。
実際、産業医を変える動きは下のグラフに示すくらいに、
それまでとは大きな差異が出てきているようです。
今回ご紹介している新聞記事には、
産業医側の問題と企業側の問題、
それぞれが指摘されています。
まずは産業医側は。
医師は計50時間の研修を受けることなどで産業医の資格を得ることができる。厚生労働省によると約10万人の医師が資格を保有しているが、実際に企業から選任を受けているのは3割程度。同社の鈴木執行取締役は「実務経験が豊富で企業の要望に十分に応えられる産業医はそのうち1万人もいない」と話す。
そして企業側。
産業医の派遣を手掛けるメディカルトラスト(東京・千代田)でも、再選任の依頼が今年に入り2~3割増えているという。佐藤典久取締役は「産業医の『名義貸し』を容認してきた企業が見直しを急いでいる」と指摘する。
産業医は1~2カ月に1回以上の職場巡視が義務付けられている。だが佐藤取締役は「名前だけ登録して実際には職場に来ない条件で、格安で産業医と契約していた企業は多い」と明かす。
これまでは当事者が安易に捉えてきた産業医制度。
学校にとっての学校医もまた、同様の問題が指摘できるのではないでしょうか。
安全第一の学校においては、
企業以上にその体制を整えておく必要があるように思います。
(文責:吉田)