6月は気持ちよい気候でスタートした、私が住む大阪市内。
夜半に激しい雨に襲われた日もありましたが、
日中は非常に過ごしやすく、こんな季節が続いたらなあ…
などと感じましたが、これから梅雨、そして酷暑が予想されている
夏へと進んでいくのが自然の摂理ですよね。
暑くなってくると気になるのが熱中症。
学校でも体育祭の時期を変えたり、
部活動において熱中症対策に気を配ったりと、
いろいろと工夫をされていることと思います。
しかしながら、必ずしも本格的な暑さとならずとも、
熱中症は命の危険度が高いもの、と認識しておく必要がありそうです。
そこで、その啓発を行っている厚生労働省HPをご紹介します。
平成28年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確報)を公表します |報道発表資料|厚生労働省
学校においては、子どもたちのことはいろいろ対応を考えられている一方で、
教職員の皆さんについてはつい対策が遅れがち、
というケースもあるかと思います。
まずは、どんな対策を打てばいいのか、
以下のリーフレットが参考になると思います。
「暑さ指数(WBGT値)」というものも紹介されていますが、
気温や湿度の直接的な数値だけでなく、
体にストレスがかかりやすい条件というものも意識して、
様々な対策を打つことが必要ですね。
そして、上記HPにはいろいろなデータも掲載されています。
本日のブログの表題に引いたものがその報告書の表題でもあるのですが、
報告書の中で特に気になったのが以下の点です。
時間帯別発生状況(平成 24~28 年)
過去5年間(平成 24~28 年)の時間帯別の熱中症による死傷者数をみると、14~16 時台に多く発生している。なお、日中の作業終了後に帰宅してから体調が悪化して病院へ搬送されるケースも散見される。
平成 28 年に熱中症によって死亡した全 12 人について、その発生状況は以下のと
おりである。
【全体の概要】
(1)12 人のうち、12 人についての災害発生場所では、WBGT値の測定を行っていなかった。
(2)12 人のうち、9人については、計画的な熱への順化期間が設定されていなかった。
(3)12 人のうち、8人については、事業者による水分及び塩分の準備がなされていなかった。
(4)12 人のうち、5人については、健康診断が行われていなかった。
甘く見ず、基本的な準備を怠らない、というのが鉄則のようですね。
そして、「都道府県別の職場における熱中症による死亡者数(平成 19~28 年)」
によれば、東海地方と大阪でその数が2桁に上っており、
特に注意が必要な地域であることが分かりますが、
数は少なくても、その危険性は全国どの地域にも存在していることも分かります。
昔に比べ、夏は格段に過ごしにくくなったように私は感じます。
各校とも、他人事とは思わずに、十分な対策をお願いいたします。
そして今週末の弊社セミナーにお越しになる皆様におかれましては、
クールビズスタイルでよろしくお願いいたします。
(文責:吉田)