客観的根拠に従って動けるのはよさそうですね。
日経新聞より。
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熱中症のリスクをデータで分析する動きが学校現場で広がっている。気温や日差しから人体への影響を示す「暑さ指数」を、夏休みシーズンも含めて部活など活動の実施判断の材料にする学校は少なくない。過去のデータから人工知能(AI)が危険性を予測する取り組みもある。暑さの体感には個人差もあり、客観的な指標で屋外活動の可否などを判断する狙いがある。
記事で紹介されているのは、横浜市立獅子ケ谷小学校。
渡り廊下に「暑さ指数計」が設置されており、
始業前にその数値を確認するそうで、
指数が原則運動を中止すべき基準を上回っていれば
屋外での体育や外遊びを中止する、とのこと。
「客観的な指標に基づきスムーズに中止を含めた対応を判断しやすい」
と校長も話しておられます。
暑さ指数は気温だけでなく湿度や日差しなども勘案して熱中症の危険度を示す指標。運動や労働環境の指針として国際規格化されている。国内では日本スポーツ協会が運動指針として、指数が31以上で「運動は原則中止」、28以上は「厳重警戒(激しい運動は中止)」など5段階を定めている。
留意されている様子が分かります。
さて、今年の夏、例年以上に暑いですね。
「暑い」よりも「熱い」と書いたほうが正確なのでは、と思うほどです。。
今週は全国的に猛暑日が多くなっており、特に注意が必要です。
貴校園でも夏休みに入られて、文字通り「お休み」となっていれば
心配はそれほど大きくないのですが、実際のところ、
私学では特に、夏休みの多くをいろいろな活動に充てられていることも
決して珍しくないでしょう。
その中でも特に気になるのは部活動の安全です。
熱中症リスクを把握し、先手を打つことはとても大切だと思うのですが、
私自身、外出の最中に炎天下での部活動の様子を見かけることは
とても多くあります。
私を含め、数十年前に学生時代を過ごした大人たちは、
「暑さに負けず、根性で乗り切るんだー!」
とでも言いたげに、頑張ることを求めがちでもあると感じます。
が、夏の暑さは当時と比較できないほどエスカレートしています。
暑さの中でも極めて冷静に、状況を判断し、
活動の中止や延期を恐れないでいただきたいと願っております。
ちなみに、暑さ指数を目視して判断することに加え、
「体感」もぜひ大切にしていただきたいと思います。
記事にも、こんなふうに書かれています。
熱中症対策に詳しい中京大学の松本孝朗教授(環境生理学)は「客観的な指標を用いる学校が増えたのは前進だが、暑さ指数などの数字はあくまで目安だ」と指摘。「活動可能な数値でも積極的に休憩を設け、短時間で切り上げるといった警戒が欠かせない」としている。
誰しもにとって、安全で楽しい夏でありますように。
(文責:吉田)