6月1日の日本経済新聞にこのような記事が掲載されていました。
政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は1日、家庭や地域社会の教育力を高める方策や教員の負担軽減策を盛り込んだ提言を安倍晋三首相に提出した。子供が家族と過ごせるよう、夏休みなどの一部を別の時期にずらして大型連休とする「キッズウイーク」や、学校と地域の結びつきを強める「教師の日」の創設も求めた。
提言は「学校教育の現場では教師の多忙化が頂点に達しようとしている」と指摘。教員の働き方改革を進めるため、家庭や地域との役割分担が重要とし、部活動への外部指導員の活用や学校業務の情報通信技術(ICT)化を進めるとした。
教育再生実行会議の提言は「自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子どもを育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上」というタイトルでまとめられており、「「次世代の学校・地域」創生プラン」を実質化させていく上で必要不可欠な取り組みをまとめたものと位置付けられています。
記事にあるように、教員の長時間労働は大きな問題になっていますので、抜本的な解消を図ることができる施策が求められます。
それにしても、ユネスコが10月5日を「教師の日」と定めているとは全く知りませんでした。
ところで、「教師の日」って何をする日なのでしょうか。
単純な私は「先生達が休める日かな?」と思ってしまったのですが、教育再生実行会議の提言には以下のように記載されています。
国は、学校に通う子供やその保護者のみならず、地域住民らが教師の担っている重要な職責に対して理解を深めるきっかけとなるよう、新たに「教師の日」を設けるとともに、地方公共団体等と連携・協力しながら、各種のイベントを行う。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai10_1.pdf
まだ提言段階ですので、当然具体的な事についての記載はなく、どのようなイベントが催されるのかはわかりませんね。
ただ、学校はどことなく閉鎖的なイメージがありますし、世間一般的には教師の仕事についてもほとんど正しく認知されていないように感じます。
そのような状況において、保護者だけでなく地域との連携を強化することは当然難しいでしょうから、学校の教員の方々が日々どのような仕事をしているのかを地域の方々に正しく知ってもらい、それをきっかけとして地域との連携を図ることができればいいですね。
(文責:木村)