大学卒業3年以内に退職する率が3割と言われて久しいですが、
一般企業でも学校でもこの傾向は変わらないと思います。
ただ、「退職するのは仕方ない」と割り切ってしまうのは危険です。
採用が難化している今では、
「退職補充」が予定通りにいく保証はありません。
いかに優秀な人材には、長く勤めてもらうかが今後の課題になっています。
一般企業のアンケート結果ですが、参考にしてください。
このアンケート結果からは
・人材のつなぎとめ(リテンション)を実施している割合は35%
・具体的には「社内コミュニケーションの活性化」、「待遇改善」
という内容が読み取れます。
「待遇改善」はすぐに対応が難しいので、
まずは「コミュニケーションの活発化」から取り組まれてはいかがでしょうか。
とはいえ、
何をもって「コミュニケーションが活性化したか?」は
正直わかりにくいですね。
まずは、現在の状況を確認するところから始めてください。
例えば、ある学校の事務局で、自分以外に5名の方が在籍されているとしたら
1週間で、誰とどんなコミュニケーションを取ったかを記録するのです。
・Aさん 挨拶:5回、メール:9回、電話:4回、仕事上の会話:26回、雑談:3回
・Bさん 挨拶:4回、メール:2回、電話:1回、仕事上の会話:15回、雑談:0回
・Cさん 挨拶:5回、メール:6回、電話:1回、仕事上の会話:36回、雑談:2回
・Dさん ・・・・
・Eさん ・・・・
きれいなフォーマットを用意せずとも
メモ用紙に正の字を書いてカウントすれば、大まかな数字は作れます。
1週間経過して、その数字を眺めてください。
仕事上密接に繋がっている方とそうでない方で、数字に差が出るのは当然ですが、
何かしらの傾向が出ていると要注意です。
仕事上関係があるのに、極端に会話が少ないと
仕事を進めるうえで支障がでる可能性があります。
意思の疎通がうまくできていないと、仕事の質も上がりません。
1週間で傾向がつかめないとか、ある方が外出が多かったとかで
正確な情報ではないという場合は、再度記録をしてください。
コミュニケーションの活性化の具体策は、それからでも遅くはありません。
まずは騙されたと思って取り組んでみてください。
新たな発見がありますよ。
(文責:竹内)