少子化は今や誰もが知るこの国の大きなテーマ。
少子化が進んだ未来に、学校はどうあるべきか、そのことを真剣に考えねばと感じる毎日です。
この記事を見て、その想いを強くしました。
産経ニュースより。
子どもの数が減り、公立小学校の数は減っているのに、私立小学校の数は増えている。
ということは、公立から私立に流れる子供の数が増える、ということ。
そうなると、子どもの安全・社会性・健康、そして地域連携に負の影響が出てしまう。これでいいのか?
…というのが、この記事の要約になるでしょうか。
記事によれば、
・昨年度の小学校6年生=約116万人→1年生=約107万人→昨年生まれた赤ちゃん=約103万人
・この4年間で公立小学校は全国で40校が閉校→私立小学校は逆に8校増
という事実が存在しています。
さらに、この記事に書かれている懸念事項は、そのまま私立小学校における課題と言えます。すなわち、
・登下校時の安全…ランドセルに背負われるくらいの小さな子が駅のホームではしゃいでしまう危険性をどう解消するのか
・人間の多様性を学ぶ場…さまざまな環境の子供たちが存在することを知る、という社会教育をどう担保するのか
・成長期の健康…外遊びができる時間の余裕が持てない中でいかに健康を確保するのか
・地域でのつながり…地域内に同窓生がいないという状況で地域活性化がなしえるのか
といったことは、私立小学校が社会的存在である以上、解決あるいは改善に向けた努力をすべきことなのかもしれません。
この記事は少々決めつけにかかっているところもあるように思う一方、私学を支援している私には重要な気付きもありました。
今後の少子化の中で私学はどのような活動を展開すべきなのか。
より広い視野で考察する必要性を感じました。
(文責:吉田俊也)