寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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公立初の小中高一貫 立川国際付属小、倍率30倍

公立でも小中高一貫校が誕生します。

日経新聞より、短い記事ですがご覧ください。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

東京都は1日、都立立川国際中等教育学校立川市)の付属小学校の一般入試の倍率が30.98倍になったと発表した。公立で全国初の小中高一貫校として2022年春に開校する。私立より学費が低く、語学に力を入れたカリキュラムが人気を集めたとみられる。

 

東京都によりますと、募集人員は男女とも29人の58人。

これに対し、倍率は男子31.59倍、女性30.38倍。

30倍…気が遠くなります。

記事には「都内の私立の小中高一貫校の多くは倍率が10倍未満」と

書かれていますが、他地域の私学関係者は

この数字ですらため息が出るかもしれませんね。

 

冒頭の文章にも書かれていますが、一番の理由は学費、でしょう。

見た目には私学同水準、あるいは近い水準の教育内容が安価に受けられる、

となれば人気を博するのはある意味当然です。

教育内容としては、

・小学1年から英語の授業

・韓国語や中国語などを学ぶ機会あり

・「考える」「表現する」を重視し、論理的な思考力の習得を目指す

・海外での活動もプログラムとして盛り込んでいる

といったところが記事に挙がっています。

 

公立校の本来の役割を考えれば、こういった特色校の設置には

少々懐疑的な気持ちになってしまうのですが、

世間の流れはそちらに向いているような気もします。

私学にとっては大きな脅威と言えるでしょう。

 

ただ、先進的な形は常に私学がチャレンジしてきたはずです。

よりよい教育の形を見つけ、実践していくのが私学の役割。

皆さん、めげずに頑張ってまいりましょう。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp