学制改革の話題が活発です。
学制改革、すなわち「6-3-3-4制の見直し」。
私自身はとても慣れ親しんでいるものですので改革をすべきというのが不思議な感覚もありますが、「小1プロブレム」「中1ギャップ」など、学校種の変わり目にいろいろな問題が起こりやすいということで、その境目を変化させる、あるいは接続を円滑にするための方法を考える、といった議論が盛んになっているようです。
そのような中で、本日採り上げるのはこのニュース。毎日新聞より。
幼稚園教育要領と保育所保育指針に、小学1年の学習内容(1992年度から設置されている教科「生活科」など)の要素を取り込むことを検討する、と記事には書かれています。
絵本などの普及により、5歳児の識字率が上がっているそうで、国語のひらがなの読み書きや算数の足し算引き算も今回の検討対象にされるようです。
幼稚園の年長さんが足し算を習っている姿が当たり前になる時代が来るのでしょうか。
そしてもうひとつ、朝日新聞より。
先ほどの記事にもあった5歳児について、無償化が検討されているというニュース。
これは以前のこのブログでも採り上げたことがあります。
その話が前進したというニュース。
政府の教育再生実行会議が今月3日、3~5歳児の無償化の段階的な推進を提言しましたが、これを実施するのに必要なお金は5歳児だけでも約2,600億円。
これを来年度予算で実現可能な額になるように文科省は対象を検討、結果「年収360万円未満の世帯」に落ち着いたようです。
が他の保育施策にもかなりのお金が必要になっているため、厚労省や地方自治体からは難色を示される可能性があるようです。
ちなみに、前者は2016年度から、後者は2015年度からのスタートを目指しているようで、議論は急ピッチで進みそうですね。
幼稚園はもちろん、小学校をお持ちの私学さんにも影響することが考えられますので、動向をチェックしておきたいところです。
(文責:吉田俊也)
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