寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

賃上げ率「5%未満」6割

昨日は大企業の記事をご紹介しましたが、

企業規模が小さくなると少々様相が異なるのかもしれません。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

 

帝国データバンクは(4月)18日、2024年の賃上げ実績に関する調査結果を発表した。賃上げ率5%未満が調査対象企業の6割を超え、連合が掲げている「5%以上」の目標を下回る企業が半数以上を占めた。3%台が最多の2割で「据え置き」との回答も2割弱あった。回答企業の9割弱は中小企業で、高い賃上げを実施した大企業との給与格差が広がる懸念がある。

 

この調査は、4月5〜15日までインターネットを通じて実施されたもの。

1050社から回答が得られており、これらのうち、

中小は87%を占める920社となっています。

 

まず、全体として77%の企業が賃上げを実施しており、

賃上げ自体は多くの企業が実施しているという実態が浮かびます。

 

さらに、中小に絞って賃上げ率の分布をみた場合、最多は3%台(22.3%)。

次に多かったのはなんと据え置き(17.1%)。

5%未満の合計では68.2%と2/3を超えています。

製造業で従業員数が20人以下などの小規模企業に絞ると、据え置きが最多の27.7%だった。経営体力のない小規模企業ほど賃上げに苦労している。

 

連合が4月4日に発表した第3回回答集計によりますと、

全体の賃上げ率平均は5.24%となっています。

中小と大企業の賃上げ格差が拡大する懸念がある、

と記事も述べています。

 

そして、昨日のブログとも関連する初任給について。

この調査の結果では初任給20万円未満の企業が35.2%を占めました。

大企業では大幅な引き上げ例も多くみられますが、

企業規模が小さくなるとそう簡単にいかない様子が見て取れます。

 

ひょっとすると、各校園では教職員の皆さんから

賃上げ、ベースアップ、一時金等の要求が出されているかもしれませんね。

私の耳にもボチボチそういった情報が届きつつありますが、

こういった状況を念頭に置いて、

中長期を見据えた賢明なご対応をいただければと思います。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp