短いニュースですが、数字が出るとインパクトが大きいですね。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
世界的な語学学校運営企業のEFエデュケーション・ファースト(スイス)はこのほど、英語を母国語としない国・地域について2023年の「英語能力指数」ランキングを発表した。日本は過去最低の87位。若い世代の英語力低下が目立った。
この調査の対象は113カ国・地域。
113のうちの87番目ということですので、かなり厳しい結果と言えそうです。
ちなみに首位はオランダで、2位がシンガポール、3位はオーストリア。
トップ10の大半は欧州勢で占められているようですが、
アジアの中でも日本は韓国、ベトナム、中国などを下回っています。
そしてもうひとつ、深刻だと感じるのが経年変化です。
順位は相対評価でしかありませんので、他国が伸びているのがその理由、
ということであればそれもまた一つの事実なのでしょうが、
今回の調査のベースとなっているテストの結果は指数化されていて、
今回の日本の指数は457(最高は800)。
これは前年比18ポイントの下落で、2011年の調査結果発表以来、
ほぼ毎年順位の下落が続いているとのことです。
そしてもうひとつ、学校関係者で共有しておきたいのが…
年代別では18~25歳の英語力が中高年世代に比べ、大きく落ち込んだ。同社は新型コロナウイルス感染症の感染拡大が海外留学や国際交流などを妨げ、英語力の低下を招いたとみている。日本の地域別の指数は関東が483と最高。関西、東北、北海道が続いた。最低の中国地方は428だった。
アフターコロナで特に留意したいことのひとつがここに見える事象、
ではないでしょうか。
本年度の貴校園の国際交流の状況はいかがでしょうか。
そして次年度以降のご予定はいかがでしょうか。
海外に行く、ということに加えて、海外の人たちや文化と触れ合う、
ということも積極的に検討したいところです。
言葉はあくまでもコミュニケーションツールですから、
触れ合いたい、話をしたいという欲求があれば、
語学習得のモチベーションは否が応でも高まるはず。
ぜひともそのような仕掛けをご準備いただきたいと願っております。
(文責:吉田)