寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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私大の初期費用225万円 過去最高

首都圏の話題になりますがご了承ください。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

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首都圏の私立大に2022年度入学した下宿生の受験費用や敷金・礼金、生活用品費などを含めた初期費用が、平均225万5380円で過去最高を更新したことが7日までに、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調査で分かった。前年度より2万1600円多く、1%の負担増となった。

 

この調査は、2022年5~7月に、栃木・埼玉・千葉・東京の

4都県に組合がある11の大学・短大で、新入生の保護者を対象に

調査票を郵送、約4,200人分の回答を分析したものです。

 

今回の調査は上記の通り、学費というよりは生活費の変動をみたもの、

と言えそうですが、いずれにしても学生や保護者の側にとっては

負担増は厳しいものがあるでしょう。

教連のコメントとして、

新型コロナウイルス禍や物価高騰が、学費負担の重い私大生に

 深刻な影響を及ぼしている。国による経済的支援が急務だ」

との訴えが記載されています。

初期費用だけで200万円超ですので、本当に大変ですよね。

 

ちなみに内訳を見ますと、

・下宿生の交通、宿泊を含む受験費用:265,300円(前年度より11,300円増)

・家賃:67,300円(同600円増)

・敷金・礼金:246,700円(同11,400円増)

などとなっています。

 

一方で、下宿生への仕送りについては、

学生生活を始めるための出費が落ち着く6月以降の平均は月額88,600円。

これは過去最低だった2020年度よりは6,200円増えていますが、

ピーク時の1990年代より約35,000円少なくなっています。

学生自身の生活はその分厳しくなっている、ということでしょう。

 

私学にとって、学費は非常に重要な収入源です。

そして同時に、学生生徒の家計にとっては重要な支出となります。

両者に目配せをしながら、適正価格の設定を目指したいですね。

 

(文責:吉田)

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