保育園児のいじめ認定、という点も重要ですが、
マイノリティという要素にも十分な配慮が必要な事案です。
日経新聞より。
小学2年の児童(8)が大津市立保育園に通っていた当時、性別に違和感を抱えていることが原因で他の園児からいじめ行為を受けたと訴えた問題で、市の第三者委員会は6日、服装をからかう行為などをいじめと認定し、保育士を対象にLGBTQ(性的少数者)や発達障害への理解を深める研修を充実させるよう市に答申した。
この児童は2019年4月に保育園に入園したのですが、
戸籍上の性別と異なる服装をしていたことなどが原因で
他の園児からいじめ行為を受け、不登園状態になった、ということです。
子ども同士の付き合いに悪気はないようにも思うのですが、
だからこそ、大人の冷静な対応が大切な事案だと感じます。
児童側は2021年2月、市に調査を要請。いじめ防止対策推進法では未就学児は対象にならないが、市は幼児の成長などへの影響を考慮して同年4月に第三者委へ諮問した。
第三者委は保育士や専門家に聞き取りし、仲間はずれなど計11件をいじめと認定した。保育士に知識が不足し、チームでの対応もできていなかったと指摘した。
いじめへの対応以上に、LGBTQに関する捉え方や対応には
まだまだ理解が不足している点もあるでしょう。
多様性が共存し、それぞれがお互いを尊重できる教育環境を
少しずつでも創り上げていきたいですね。
(文責:吉田)