ちょうど1ヶ月くらい前のニュースになりますが、
「結果」よりも「過程」が気になる内容です。
日経新聞より。
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国際教育到達度評価学会(IEA、本部オランダ・ドイツ)は(12月)8日、小学4年と中学2年が対象の国際学力テスト「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の2019年の結果を発表した。日本の国際順位は小4算数と理科、中2の数学と理科の4教科全てで国際平均を上回り、前回15年調査に続いて5位以内を維持した。
この調査は58カ国・地域の小学校と39カ国・地域の中学校が参加し、
日本では2019年2~3月に、約8600人の小中学生が受験。
ちなみに、今回から受験形式を筆記型とコンピューター使用型から
選ぶことができたようなのですが、日本は上位国で唯一筆記型を選択。
次回調査からは筆記型がなくなる予定とのことで、
それまでにコンピューター使用で受験することが自然になるのか、
という点も注目です。
記事のタイトルには理科の順位を下げたことが挙げられていますが、
中2数学では逆に1位上がっています。
テストの平均点としても同様の動きで、
中2数学は前回より8点アップ、
中2理科は1点ダウン、小4理科は7点ダウンでした。
ただ、その結果よりも懸念されるのが学習意欲。
どうやら国際平均を下回る傾向がみられたようなのです。
「算数・数学の勉強が楽しい」と答えた小4は77%で、中2は国際平均から10ポイント以上下回る56%にとどまった。「理科の勉強が楽しい」と答えた中2も同様に70%だった。小4理科のみ国際平均より6ポイント上回る92%だった。
学びに面白さを感じなければ、モチベーションは長続きしません。
いかにして意欲を高めるのか、政策はもちろんのこと、
各校園の工夫にも期待したいところです。
(文責:吉田)