寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

学校給食実施状況等調査

学校給食の思い出…皆様にもあるでしょうか。

私は幼~小~中と、みっちり?給食のお世話になりました。

給食には喜怒哀楽、様々な思い出があるのですが、

テレビなどで学校給食の話題が採り上げられると、

何だかちょっとワクワクする自分もいます。

(単に食べるのが好きだから、かもしれませんが)

 

さて先日、こんな調査結果が発表になりました。

文科省HPより。

 

学校給食実施状況等調査-平成28年度結果の概要:文部科学省

 

調査の対象は、学校給食を実施している国公私立の小・中・義務教育学校・中等教育学校・特別支援学校及び夜間課程を置く高等学校で、全数調査を実施されています。

ただし、今回の調査においては、熊本地震の影響を考慮し、熊本県を本調査対象より
除いているとのことです。

 

さてその結果の概要を見てみましょう。

まずは学校給食の実施率です。

学校種全体では95.0%で前年度から0.1ポイント上昇しています。

学校種別に見ると以下の通り。

小学校:99.2%(前年度99.1%)

中学校:88.9%(同88.1%)

特別支援学校:89.3%(同89.5%)

夜間定時制高校:72.6%(同77.5%)

小中は上がっていますが、他二者は逆に下がっていますね。 

ちなみに、上記調査結果では全体の給食実施「率」は上がっていますが、実施校「数」は激減しているんです(例えば小学校は20,146校→19,510校)。

こんなところにも少子化の影響を感じてしまいますね。

 

続いて、公立小・中の給食費(保護者負担の平均月額)です。

小学校:4,323円(前年度4,301円)

中学校:4,929円(同4,921円)

前年度より若干上がっているようです。

しかし、1カ月分の昼食代が5千円に満たないというのは、

通常の食事代からするとかなり安いですよね。

給食を提供する方々のご苦労が垣間見えるようです。

 

もう1つ、米飯給食実施率についても公表されています。

こちらはHPに掲載されている原文のままご覧いただきましょう。

国公私立学校において米飯給食を実施している学校数は全国で 29,200 校、実施率は約100%である。また、米飯給食の週当たりの平均実施回数は 3.4 回で平成 27 年度と同数である。

「約」100%と書かれているのがちょっと気になるのですが、

それでも週の半分以上の給食でご飯が提供されるのが一般的、

ということは言えそうですね。 

 

以前にもこのブログでは「食育」を学校特色化の着眼点にしてはどうか、

との内容をお伝えいたしました。

昨日のブログでは、保護者の興味がますます学歴偏重化している傾向がある、

ということをお伝えしましたが、子どもの健やかな成長のためには

文化もスポーツも大切でしょうし、さらにその根底には衣食住、

特に「食」が必須なのではないでしょうか。

家庭や学校で食を考える機会が増えることを願います。

 

(文責:吉田)

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