コロナ禍による求人への打撃は大きいものがあります。
日経新聞より。
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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業の採用意欲の低下が深刻だ。厚生労働省は(12月)8日、2021年春に卒業予定で就職を希望する高校生の民間企業の求人数を発表し、10月末現在で約37万人と前年同期比で20.7%減ったことが明らかになった。
近年は高卒求人が増えてきていたこともあり、
求人数の減少は10年ぶりとのことです。
それにしても2割以上の減少というのは大変なことですね。
一方で求職者数も大幅に減ったそうで、
就職内定率は同0.2ポイント増の64.2%とほぼ横ばいとなっています。
ちなみにここでの集計数には官公庁への就職は含んでいません。
業種別で求人数が大きく減少したのは宿泊・飲食サービス業、
生活関連サービス・娯楽業といったコロナ禍で打撃を受けた業種。
一方、求職者数も前年同期比10.1%減と大幅減なのですが、
その理由も新型コロナの影響で、希望の就職先が見つからず、
大学や専門学校への進学、官公庁への就職などへの進路変更を迫られたケースも
少なくなかったようです。
高校新卒者については、依然として求人数が求職者数を大幅に上回る状況が
続いているようで、求人倍率は2.43倍と高水準にはあります。
ただ、コロナ禍で就職の状況に変化があるのは事実で、
おそらく高卒だけでなく、中卒あるいは大卒の求人や求職の状況にも
これから留意せねばならない事象が出てくる気がします。
新年を迎え、少しずつでも先が見通せるようになればと願いつつ、
どんな状況であっても夢が描ける社会を作っていかねば、
と思いを新たにしています。
(文責:吉田)