高卒人材が求められている、という記事を見つけました。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
民間シンクタンクの産労総合研究所(東京・千代田)の調査では、2020年入社の高卒初任給の平均は4年連続で前年比プラスとなり、16万9687円で過去最高だった。電機大手などで若手人材を囲い込む動きが鮮明だ。一方、コロナ禍で足元の採用活動に支障が出ており21年春採用に不安の声も上がっている。
ちなみに、前年からの伸び率で見ますと、高卒初任給は0.71%増。
大卒初任給は0.50%増で、高卒の伸び率が大卒を上回っています。
若手の確保が経営上の大きなテーマになっているものと思われます。
ただ、この記事には少し気になることも書かれています。
コロナ禍の影響です。
4~5月の企業の学校訪問が実施できず、情報提供が十分にできないなどの支障も出ている。今年は1カ月遅れの10月に選考が始まるが、「21年春卒は必要な人材確保が難しい」(食品メーカー大手)という声もある。
このことに関連して、こんな記事もありました。
同じく、日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
新型コロナウイルス禍を受け、企業が高卒採用に頭を悩ませている。例年4~5月に行っていた学校訪問が休校で実施できず、7月の求人票公開を前に十分な情報提供ができていないからだ。2021年春卒は必要な人材を確保するのが難しく、ミスマッチで離職率が高まる懸念もある。
高卒者の就職活動のスケジュールは以下の通りです。
三者面談が実質的な意思決定の場ということのようで、
4・5月の重要性が高いことがよく分かります。
これが不十分になれば、就職そのものが苦しくなることも当然懸念されますが、
それ以上に、就職後のミスマッチが心配されるとのことです。
企業への理解が不十分なまま応募すると、ミスマッチが起きる可能性が高まる。高卒の入社後3年以内の離職率は4割と大卒(3割)に比べて高く、ミスマッチが増えれば離職率を引き上げかねない。
いろいろなところに影を落とすコロナ禍。
子どもたちの輝かしい未来を実現できるよう、
学校も学校以外の大人たちも、全力で支援したいですね。
(文責:吉田)